- 生活者トレンド
2024-03-27
アイドルの推し活に関する調査
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:長谷川 剛、以下「LM」)は、「アイドルの推し活に関する調査」(実施期間:2024年2月5日~2月6日)について、結果をご報告します。
本調査ではLMのLife Actionセグメントから「ライブイベントに頻繁に参加」する人を抽出し、推し活経験者を対象にアンケートを実施しました。また、1億人超のPonta会員に対して拡大推計を実施し、価値観マーケティング支援サービス「PERSONA+」を用いて、アイドルの推し活経験者をプロファイリングした結果についてもご報告します。
※本リリースでは、「推し活」について、特定のキャラクター・アーティスト・アイドル・スポーツ選手などを「推し」と表現し、ファンとして応援する行動を指しています
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年2月5日~2月6日
パネル:「Pontaリサーチ」会員
(Ponta会員で「Pontaリサーチ」への会員登録をしていただいている方)
調査対象:国内在住10~60代の推し活経験者
有効回答数:2,000名
※調査結果は小数点第2位を四捨五入しています
推しの対象は、過去・現在ともに「アイドル」が1位
今回の調査では、日本国内在住10~60代の推し活経験者に対して聴取を行った。過去および現在の推しについて聴取したところ、「アイドル」がトップ、次いで「ミュージシャン/バンド」「キャラクター」「スポーツチーム」「俳優」が続いた。TOP5までは過去も現在も同順位となり、アイドルの推し活経験者が最も多いことが確認された。
▼過去および現在の推し (上位5位まで表示)※複数回答 (%) (n=2,000)
人気トップは「J-POP男性アイドル」(46.0%)、次いで「J-POP女性アイドル」(34.0%)
過去または現在の推しが「アイドル」と回答した方を対象に、推しアイドルのジャンルを聴取したところ「J-POP男性アイドル」が46.0%でトップ、次いで「J-POP女性アイドル」が34.0%だった。
また、現在の推しアイドル名の自由回答では「Snow Man」が1位だった。J-POPアイドルグループが上位9位までに8組ランクインしている。
▼過去または現在の「推しアイドル」のジャンル ※複数回答 (%)(n=946)
▼現在の推しアイドル(上位9位まで表示)※自由回答 (n=559)
推し起用の広告によって購入した経験のある商品は、J-POP男性アイドル推しは「スイーツ・お菓子」、K-POP女性アイドル推しは「化粧品・美容商品」が多い
推しが広告に起用されている商品の購入経験を、アイドル推しと全体で比較した。アイドル推しでは「特になし」が全体より9.6ポイント低く、購買経験が多いことが確認された。購入した商品は「スイーツ・お菓子」「化粧品・美容商品」が上位となった。
推しているアイドルのジャンル別で、推しが広告に起用されている商品の購入経験を見ると、「スイーツ・お菓子」においてJ-POP男性アイドルが28.5%でトップだった。「化粧品・美容商品」においてはK-POP女性アイドルが37.0%で最も高く、次いでK-POP男性アイドルが30.0%で続いた。美容大国と言われる韓国のアイドル起用による影響が伺える。
▼推しが広告に起用されている商品の購入経験(上位5位まで表示) ※複数回答 (%) (アイドル推しn=946)(全体n=2,000)
▼推しが広告に起用されている商品の購入経験|アイドルのジャンル別 (上位5位まで表示) ※複数回答 (%) (アイドル推しn=946)
音楽CDの購入理由は「イベント参加特典」「推しの売上ランキングを支える」。特にK-POPアイドルの推し活で高い
音楽CDを購入する理由をアイドル推しと全体で比較したところ、アイドル推しの方が「特典グッズや限定版アイテムを求めるため」「イベント参加特典を得るため」「推しの売上ランキングを支えるため」について、それぞれ7ポイント以上高かった。
推しているアイドルのジャンル別で見ると、K-POP男女アイドルの推し活層において、「イベント参加特典を得るため」「推しの売上ランキングを支えるため」が、他のアイドル推しよりも高いことが読み取れる。
▼音楽CDを購入する理由(上位5位まで表示) ※複数回答 (%) (アイドル推しn=946)(全体n=2,000)
▼音楽CDを購入する理由|アイドルのジャンル別(上位5位まで表示) ※複数回答 (%) (アイドル推しn=946)
PERSONA+で見る価値観:アイドル推しは「我が道を行く自己陶酔タイプ」が多い傾向
Ponta会員1億人超に類似度スコアを付与し、アンケートデータを基に拡大推計を実施した。その結果、アイドル推し(スコア50%以上の会員)は約4,440万人と想定され、うち男性30代が10.6%と最も多い。職業別で、Ponta会員全体と比べてハイスコア者の構成割合が多いのは「学生」で13%(全体+4ポイント)だった。
また、LMが提供する価値観マーケティング支援サービスPERSONA+を用いて「アイドル推し」が持つ価値観を分析すると、「我が道を行く自己陶酔タイプ」で、“自分の好きなことに没頭し、自分の時間を楽しむ凝り性。努力を惜しまず、時間やお金もかける”層が多いという結果となった。
▼アイドル推し推計(スコア50%以上の会員)性年代/職業
▼アイドル推し(スコア50%以上の会員)プロファイル
▼ご参考:LMの「Life Actionセグメント」「PERSONA+」サービスについて
本調査で利用した「Life Actionセグメント」では、650個以上の購買傾向や興味関心のセグメントのラインアップでさまざまなターゲティングが可能です。アンケート対象者を絞って効率的に調査したい、プロモーションを実施したいがターゲットが分からない、施策対象のセグメントが不足してきているなどの課題解決にお役立ていただけます。
また、「PERSONA+」では独自の価値観判別ロジックで、生活者の価値観を15クラスターに分類してペルソナを作成し、プロファイリングが可能です。商品・サービスの適切な顧客像が分からない企業に対して、LMが顧客理解を支援いたします。
【引用・転載の際のクレジット表記のお願い】
調査結果引用・転載の際は、“「Pontaリサーチ」調べ”とクレジットを記載していただきますようお願い申し上げます。
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男性はご当地系・プレミアム系・大盛系など、量や質が特別な商品の購入傾向が強い。
女性は韓国系の辛い麺や、「ミニ」などボリュームが控えめな商品の購入傾向が強い。
年代別では、若年層は韓国系・大盛系、中年層は海鮮系・アレンジ系、高年層はご当地系・控えめ系の商品の購入傾向が強い。