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2023-06-28

男女1,000人に聞いたマスク着用に関する調査(第3回)

共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:長谷川 剛、以下「LM」)は、「マスク着用に関する調査(第3回)」の結果をご報告いたします。

調査結果詳細

調査方法:インターネット調査
調査期間:以下にて実施
     2023年3月15日~3月16日
     2023年4月12日~4月13日
     2023年5月12日~5月13日
     2023年6月14日~6月15日
パネル:「Pontaリサーチ」会員
    (Ponta会員で「Pontaリサーチ」への会員登録をしていただいている方)
調査対象:国内在住20~60代の方
有効回答数:1,000名 ※性年代ごとに各100サンプル回収

*数値は四捨五入・小数点切上げによる整数表示。このため一部合計値が100%とならない箇所あり
また、アンケートで呈示した選択肢を統合・再集計した結果を掲載している設問あり
*総務省:人口推計を基にウエイトバック集計を実施
*グラフ単位:%

 

【聴取項目】
属性
– 性年代
マスク着用実態・意識
– マスク着用状況
– 着用を続ける理由
– 着用しなくなった理由
– 着用しなくなった場所・シーン
– 自身の着用意向
– 他者への着用希望

ほとんど着用無し”は15%まで上昇。脱マスクの影響で美容関連の不安が高まる

厚生労働省は新型コロナウイルス感染症に関するマスク着用について、「令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」という考え方を発表、これに伴う消費者意識・行動の変化を確認するために、“考えの見直し”直後の2023年3月から、梅雨入り時期の6月にかけて定点調査を実施した。

マスク着用に関して、20-60代男女全体では「ほとんどマスクを着用しなくなった」が15%、「場所やシーンによってはマスクを着用しなくなった」が38%、これらを合わせた【非着用】層は過半数となり、脱マスクが定着しつつある状況が読み取れる。

属性別にみると、60代で【非着用】層の割合が高く、脱マスクが先行している層といえる。

▼マスク着用状況(性別・年代別)

2023年3月以降の推移を確認した。

 

「ほとんどマスクを着用しなくなった」に注目すると、6月時点で15%まで上昇しており、脱マスクが一気に加速する”クリティカルマス越え“まであと一歩の状態といえる。

 

 

▼マスク着用状況推移

「これまで通りマスクを着用している」と回答した層に、その理由を聴取した。

 

6月時点では、「新型コロナに感染しそう」「マスク着用に慣れた」「風邪やインフルエンザなど新型コロナ以外の病気になりそう」「着用していると安心感がある」「しばらく様子を見たい」が3割以上で高く、直接的な感染被害防止の他にも”何となく“の心理的要因が影響しているといえる。

 

また、時系列でみると、5月から6月にかけて「しばらく様子を見たい」「周りに迷惑かけそう」「周りの人が外していない」など“周りを気にする”ものが低下しており、漸次的ではあるが脱マスクに向けた心理的なハードルが低下していることが確認できた。

 

 

▼着用を続ける理由

【非着用】層に対して、着用しなくなった理由を聴取した。

 

6月時点では、「着用すると息苦しい・暑苦しい」が6割以上で突出、次いで「政府から考え方が発表された」「着用が面倒」が続く。

 

時系列でみると、5月から6月にかけて「着用すると息苦しい・暑苦しい」「周りが着用していない」「マスク代が無駄」などが上昇しており、マスク着用の便益を再考して判断する様子が読み取れる。

 

 

▼着用しなくなった理由

「場所やシーンによってはマスクを着用しなくなった」と回答した層に対し、着用しなくなった場所やシーンを確認した。

 

6月時点では、「外を歩く時」が8割以上で突出、次いで「自動車に乗る時」「運動・スポーツ時」が4割以上で続く。

 

時系列でみると、5月から6月にかけて「飲食店の店内」「職場や学校」「駅・空港・バスターミナル」「電車・飛行機・バスの車中」が上昇しており、周囲の目線がある室内においても脱マスクが緩やかに浸透している。

 

また、「その他」の自由記述回答では、場所やシーンではなく周囲の人間の有無で判断する以下のようなケースも確認できた。

 

●「人がいないとき」(女性30代)
● 「外出中1人の時」(男性30代)

 

▼着用しなくなった場所・シーン

【非着用】層に対して、マスク着用を止めて気になることを聴取した。

 

6月時点では、「肌の状態(たるみ・シミ・毛穴・シワ・肌荒れなど)」「新型コロナウイルスへのかかりやすさ」が2割以上、次いで「日焼け」「化粧のやり方」「表情」「口臭」がそれぞれ19%で上位となった。

 

また、5月から6月にかけて「肌の状態(たるみ・シミ・毛穴・シワ・肌荒れなど)」「化粧のやり方」「体毛・ムダ毛」など美容に関するものが上昇しており、脱マスク後の悩みとして本格化する兆しが見られる。

 

▼着用を止めて気になること

「自分も世間も着用継続」「周りは気にしない脱マスク」「浮動」の三派に分かれる消費者

現在の着用状況とは別に、自分自身のマスク着用意向を聴取した。

全体では、「着用したくない」と回答した【非着用】層が45%、「着用を続けたい」と回答した【着用】層が29%で、脱マスクを指向する状態といえる。
属性別にみると、50代以上で【非着用】層の割合が高い。

▼自身の着用意向(性別・年代別)

次に他者(自分や家族以外)のマスク着用に対する意識を聴取した。

 

全体では、「どちらでも構わない」が58%と半数以上を占め、【着用】層が28%となった。

一方、【非着用】層は14%となっており、(前述の)自身の【非着用】層の割合45%に比べて大幅に低く、他者の脱マスクに対して相対的に無関心な姿勢が読み取れる。

 

 

▼他者への着用希望意向(性別・年代別)

【自身】と【他者】のマスク着用に対する姿勢を軸とした整理を試みた。

 

最も構成比が高いのは、【自身】は着用したくないが【他者】はどちらでも構わない層で約27%、次いで、【自身】【他者】ともにどちらでも構わない層が約23%、【自身】【他者】とも着用を希望する層が約20%となっている。

 

5月時点と同様、”自分も世間も着用継続“、”周りは気にしない脱マスク“、”浮動“の三派に分かれているものの、“自分も世間も着用継続”派の割合が低下している。

 

 

▼自身×他者・着用意向構成比(2023年6月)

▼自身×他者・着用意向構成比(2023年5月)

第2回調査はこちらからご確認いただけます。

 

第1回調査はこちら

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調査結果引用・転載の際は、“「ロイヤリティ マーケティング」調べ”とクレジットを記載していただきますようお願い申し上げます。

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