- 消費動向
- 生活者トレンド
2021-09-16
メンズコスメの市場実態に関する調査

共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(以下「LM」)は、メンズコスメ(化粧水/日焼け止め)の市場実態を聴取した「メンズコスメの市場実態に関する調査」(実施期間:2021年7月26日~7月29日)の結果をご報告いたします。
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年7月26日~7月29日
パネル:「Pontaリサーチ」会員
(Ponta会員で「Pontaリサーチ」への会員登録をしていただいている方)
調査対象:化粧水もしくは日焼け止めを使用している20~60代の男女
有効回答数:1,000名
メンズコスメの化粧水市場
化粧水市場は拡大の余地あり
男性全体における化粧水の使用率は35%となった。現在は未使用だが今後使用意向がある層は9%を占めており、今後拡大の余地がある潜在的な市場であるとうかがえる。また、未使用者への推奨意向について、男性・女性ともに聴取したところ、推奨意向がある層は男性は16%、女性は35%となった。男性の化粧水市場の拡大には、現使用者からの推奨を告知に活用する方法が考えられる。
▼化粧水の市場実態

※「未使用者への推奨意向」は、推奨相手の性別に関わらず聴取しています
※ 上図は割合のグラフではなく、市場実態を図式化したものです
「男女兼用」「コスパ」がメンズ化粧水において差別化のカギ
男性が化粧水に求める特性において、魅力品質は「男女どちらにも合う」「内容量の多さ」「低価格」、一元的品質は「保湿力」「低刺激」「自分の肌に合う」、当たり前品質は「保湿力」「カサつき・乾燥を防ぐ」、無関心品質は「無香料」「化粧ノリの良さ」「オシャレなデザイン」などであった。男性は保湿力や自分の肌に合うことを求める声は多いが、その他の「毛穴引き締め」「ニキビ・吹き出物予防」などの機能を求める声は女性に比べて少ない。魅力品質の「男女兼用」「コスパ」が、メンズ化粧水市場において差別化の要因になってくると考えられる。
▼男性が化粧水に求める特性


メンズコスメの日焼け止め市場
日焼け止め市場も拡大の余地あり
男性全体における日焼け止めの使用率は35%となった。現在は未使用だが今後使用意向がある層は14%を占めており、化粧水だけでなく日焼け止めも今後拡大の余地がある潜在的な市場であるとうかがえる。また、未使用者への推奨について、男性・女性ともに聴取したところ、推奨意向がある層は男性は16%、女性は35%となっており、メンズ日焼け止め市場の拡大にも現使用者からの推奨を告知に活用する方法が考えられる。
▼日焼け止めの市場実態

※「未使用者への推奨意向」は、推奨相手の性別に関わらず聴取しています
※ 上図は割合のグラフではなく、市場実態を図式化したものです
「効果の持続性」「全身使用」「コスパ」がメンズ日焼け止めにおいて差別化のカギ
男性が日焼け止めに求める特性において、魅力品質は「効果の持続性」「無添加」「べたつかない」「どの部位にも使える」「内容量の多さ」「低価格」、一元的品質は「UVカット効果の高さ」「低刺激」「自分の肌に合う」「効果の持続性」、当たり前品質は「UVカット効果の高さ」、無関心品質は「無香料」「テカりにくさ」「オシャレなデザイン」などであった。男性は日焼け止めのメイン機能であるUVカット効果の高さや肌への負担の低さを求める声は大きいが、その他の「洗い落としやすさ」「香り」などの機能を求める声は女性に比べて少ない。魅力品質の「効果の持続性」「肌に合うなど、肌への負担の低さ」「全身使用」「コスパ」がメンズ日焼け止め市場において差別化の要因になってくると考えられる。
▼男性が日焼け止めに求める特性


【参考】魅力品質、一元的品質、当たり前品質、無関心品質とは
「化粧水」「日焼け止め」において、充足時と未充足時の回答結果を使い、製品に求められる品質を整理する「狩野モデル」を使用し分類を行った。
▼モデル分類に使用した回答

▼品質の整理分類

【引用・転載の際のクレジット表記のお願い】
調査結果引用・転載の際は、“「ロイヤリティ マーケティング」調べ”とクレジットを記載していただきますようお願い申し上げます。
【追加レポートにつきまして】
本資料に記載した内容に加えて、下記の内容も併せて聴取しています。
-ブランド別認知・仕様実態
-ブランドのイメージ
-ブランド別ロイヤリティ
-
7月 1, 2025
ID-POS市場分析 vol.5 「アイス」市場を天気データ...
#消費動向
#生活者トレンド
暑さとアイス売上の関係はデータ上でも確認。暑い日の休日売上は、平日の約1.4倍にも上昇。
アイス売上に対する降水量や風速との相関は弱め。一方、気圧との相関は強く、気圧が高いほど売上は低い。
暑い日は「白くま」や「ガリガリ君」など清涼感を与える商品、
寒い日は「ガーナサンド」などスイーツとしての満足感を味わえる商品が人気。
-
6月 30, 2025
都民1,000人超に聞いた、今夏の「水道基本料金の無償化」に...
#ライフスタイル
#生活者トレンド
都の水道基本料金無償化について、約7割が認知している。家計が助かるとの声は7割超
浮いた水道代の使い道は「食費・日用品」「貯金」が上位。支援継続を望む声が半数を超える
水道代以外の支援希望は「電気代」「ガス代」が上位。無償化施策を「全国でやるべき」は4割
節水への「意識に変化はない」が6割超。基本料金がいくらか「知らない」層は過半数を占める
-
6月 25, 2025
#ライフスタイル
#生活者トレンド
新NISA利用率は35.6%。20代と30代では4割を超え、若年層の方が新NISAを利用している
保有金融資産のうち最も多くを占めるものは、2人に1人が「普通預金」。次いで「株式・投資信託などの金融商品」が15.5%、「定期預金」が14.8%
普通預金から定期預金へ移行したことが「ある」は約4割。年代が上がるごとに増加傾向
保険と銀行の資産配分は、「銀行の比率が高い」が約6割。今後増やしたい金融商品は「株式・投資信託(NISAなど)」「普通預金」が約3割で拮抗
理想の資産配分は、「守り80%:増やす20%」が約2割。「わからない」が約3割で最多