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2021-09-03
コロナ禍における食と金融の価値観の変化調査

共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(以下「LM」)は、自社が提供している生活者の価値観を見える化するサービス「+FOOD」「+FINANCE」を使用して、コロナ禍の「食」および「金融」の価値観の変化を調査した結果を報告します。+FOODでみる食価値観の変化は2019年3月と2021年3月の調査比較、+FINANCEでみる金融価値観の変化は2020年6月と2021年5月の調査比較を行いました。
■+FOODでみる食価値観の変化
調査方法:インターネット調査
調査期間:2019年2月18日~2019年3月14日
2021年3月30日~2021年4月12日
パネル:「Pontaリサーチ」会員
(Ponta会員で「Pontaリサーチ」への会員登録をしていただいている方)
調査対象:24,341人
■+FINANCEでみる金融価値観の変化
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年6月25日~2020年7月6日
2021年5月21日~2021年5月26日
パネル:「Pontaリサーチ」会員
(Ponta会員で「Pontaリサーチ」への会員登録をしていただいている方)
調査対象:903人
+FOODでみる食価値観の変化
コロナ禍で、食の「産地や栄養など安心感を重視する層」が増加
2019年3月から2021年3月にかけて、食にこだわりがあり、産地や栄養を重視する層(CL1:食は安心・ヘルシータイプ)が増加している。一方で、食へのこだわりが少ない層(CL4:食はコスパ優先タイプ、CL6:食は団らん重視タイプ)が減少した。
コロナ禍で構成比が増加した、CL1(食は安心・ヘルシータイプ)の変化元を確認すると、CL1のまま変化がなかったのは40.9%。変化があった層を分析すると、CL4(食はコスパ優先タイプ)からの変化が20.1%と多い。
・食価値観クラスターの構成比の変化

コロナ禍で食における品質や健康意識が高い層が増加
コロナ禍でCL1(食は安心・ヘルシータイプ)に変化した層の変化前のクラスターをみると、CL4(食はコスパ優先タイプ)が最も多い。両クラスターの価値観を比較すると、食意識に関しては、CL4に対してCL1は「カロリー/バランス」「コミュニケーション」「食堪能」「素材・産地」に対する意識が高いことが分かる。また、食行動に関する価値観を比較すると、CL1はCL4に比べて、「食への投資」「安心・安全」「健康・美容」に対する意識が高い。自粛生活による生活習慣の変化で、食価値観において健康や栄養、品質を重視する層が増加していると考えられる。
・食価値観クラスターの特性比較(食意識に関する価値観)

・食価値観クラスターの特性比較(食行動に関する価値観)

+FINANCEでみる金融価値観の変化
コロナ禍で、金融商材に「チャンスがあれば小さくトライする」層が増加
2020年6月から2021年5月にかけて、金融商品に小さくトライする層(CL8:チャンスがあれば小さくトライタイプ)が増加している。一方で、金融商品に消極的な層(CL4:金融商品に消極的な堅実タイプ、CL5:慎重検討タイプ)が減少した。
コロナ禍で構成比が増加したCL8(チャンスがあれば小さくトライタイプ)の変化元を確認すると、CL8のまま変化がなかったのは23.4%。変化があった層を分析すると、CL4(金融商品に消極的な堅実タイプ)からの変化が15.2%と多い。
・金融価値観クラスターの構成比の変化

コロナ禍の長期巣ごもり生活の影響で金融への勉強意識が高い層が増加
コロナ禍でCL8(チャンスがあれば小さくトライタイプ)に変化した層の元のクラスターをみると、CL4(金融商品に消極的な堅実タイプ)が最も多い。両クラスターの金融に関する価値観を比較すると、「積極性」「金融リテラシー」「専門家に委託」に大幅な乖離がみられた。CL8が大幅に増加したことから、コロナ禍の長期巣ごもり生活の影響で金融への勉強意識が高い層が増えたと考えられる。
・金融価値観クラスターの特性比較

<参考>+FOOD、+FINANCEとは
LMが独自開発した食、金融に関する価値観判別ロジックで、+FOODではPonta会員を8つの食価値観クラスタ―、+FINANCEでは9つの金融価値観クラスターに分類しています。
※両サービスは、Ponta会員規約および個人情報保護法、その他の法令・ガイドラインに則り、データ分析・利活用を行っています。

【引用・転載の際のクレジット表記のお願い】
調査結果引用・転載の際は、“「ロイヤリティ マーケティング」調べ”とクレジットを記載していただきますようお願い申し上げます。
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