コラム
2024-12-16
LINE公式アカウント分析事例~メッセージ配信に反応するアクティブな友だちの属性・ライフスタイルを可視化
【Pontaマーケティングラボ vol.12】
LINE公式アカントは、顧客と直接コミュニケーションを図れるツールとして、多くの企業やブランド、店舗で活用されています。顧客への新たなマーケティング施策として、運用を強化する企業も多いでしょう。Pontaデータを活用すれば、各企業のLINE公式アカウントにどうような友だちが登録しているのか、配信したメッセージがどのような効果につながっているのかの分析が可能です。ここでは、PontaのLINE公式アカウントのメッセージ配信にどのようなユーザーが反応しているのか検証した事例をご紹介します。
目次
LINE公式アカウント運用における分析の重要性
LINE公式アカウントは企業やブランドが顧客と直接コミュニケーションを図れることから、マーケティング施策の一環として近年活用を強化するケースが増えています。LINEスタンプを無料でプレゼントする代わりに友だち登録をしてもらうキャンペーンの活用も目立ちます。
しかしLINE公式アカウントをマーケティング施策として効果的に運用するためには、分析が欠かせません。自社のLINE公式アカウントにどのようなユーザーが友だちとして登録しているのか、どのようなユーザーがメッセージを開封しているのか、どのようなメッセージが効果的なのかを分析することが、戦略的な運用のカギとなります。
それぞれの友だちに最適化したメッセージ配信ができれば、顧客満足度の向上につながり、売上や成約といった成果にもつながりやすくなります。
LINE公式アカウントの分析機能で分かること
LINE公式アカウントの管理画面には、様々な分析機能が備わっています。代表的な分析機能は以下の通りです。
ユーザー属性
性別、年齢、地域などのユーザーの基本的な属性を分析することで、ターゲット層に合わせたコンテンツ作成が可能になります。
友だち数の増減や追加経路
新たに友だち追加された数やブロックされた数を把握できます。友だち数の増減のタイミングを分析することで、ユーザーが興味を持ったコンテンツやキャンペーンを理解することにつながるでしょう。また、どのような経路で友だちが追加されたかも分かります。
メッセージの配信数・開封数・クリック数
送信したメッセージがどれだけユーザーに届き、開封されたのか、リンクがクリックされたのかが分かります。配信後の開封率やクリック率を確認することで、現在登録している友だちにメッセージの内容やタイミングが適しているかどうか、配信効果を検証できます。
その他、チャット問い合わせ内容やクーポンの発行数・利用数、ショップカードの発行数・利用数、LINE VOOMインプレッション数・クリック数なども分析機能から確認可能です。
Pontaデータで実現するLINE公式アカウント分析
LINE公式アカウントの分析機能だけでも、運用状況をある程度把握することは可能です。しかしLINEの管理画面からユーザーの属性を大まかに捉えることはできても、どのような人がどのようなメッセージに反応しているのか、自社の顧客と比べて反応の違いがあるのか、といったことは捉えきれません。
LINE上のデータとPontaデータとを掛け合わせることで、広告主企業のLINE公式アカウントの友だちや配信の効果をさまざまな角度から分析可能です。LINE公式アカウントの友だちの特徴やメッセージ配信後の反応を可視化できるため、適切なアプローチにつなげられます。
LINE公式アカウント友だち分析
Ponta会員の購買・消費行動や位置情報、ライフスタイルといったデータをもとに、広告主企業のLINE公式アカウントの友だちのユーザー傾向を可視化。LINE上の分析機能だけでは捉えきれないユーザー像を把握したうえで、適切なターゲットに適切なメッセージを訴求できるため、効果の高いLINE公式アカウント運用につなげられます。
リアル購買・行動まで捉えた配信効果測定
LINEの分析機能を使えばLINE上でのユーザーの行動は可視化できています。しかし、LINEで配信した内容が実店舗でのリアル購買にどれだけ波及しているのかは計れません。Pontaデータを活用すれば、リアル購買・行動まで捉えた配信効果分析が可能です。
配信への反応率の高いユーザー分析
LINE公式アカウントやLINE広告を運用する中で、過去のメッセージ配信の結果から、反応の良い友だちに追加施策を行いたいケースは多いでしょう。Pontaデータを活用することで、広告主企業のLINE公式アカウントの友だちの中から、過去の配信に対して反応の良かったユーザーの傾向を可視化できます。
配信時にターゲティングしたセグメントごとの分析に加え、配信した後に反応率の高かったセグメントを把握することもできるため、次回以降の配信ターゲットの選定に活かして効率的な配信につなげることが可能です。
LINE公式アカウント 配信への反応率が高いユーザーの分析事例
PontaのLINE公式アカウントの過去数カ月のメッセージ開封状況とPontaデータを掛け合わせ、さまざまな指標を用いて分析。一定期間で2回以上メッセージを開封した高反応ユーザー、1回メッセージを開封した低反応ユーザーの傾向を明らかにしました。
対象集団:
A:Ponta アクティブ会員全体
B:Ponta会員 かつ Ponta LINE公式アカウント友だち
C:低反応ユーザー(Bのうち一定期間で1回メッセージを開封した友だち)
D:高反応ユーザー(Bのうち一定期間で2回以上メッセージを開封した友だち)
分析指標(すべて弊社データ):
・登録情報等によるライフステージデータ
・拡大推計に基づく購買傾向/興味関心スコア
・購買データ
・位置情報
・価値観スコアによるクラスタリング
[考察例1]メッセージ配信に対して反応の良いセグメント群
以下は、Pontaデータを活用して、Ponta LINE公式アカウントの友だちをさまざまなセグメントで分析した中の一例です。各セグメントにおけるPontaアクティブ会員全体の比率を100とした場合、Ponta公式アカウント友だち全体、高反応ユーザー(一定期間中に2回以上反応があった友だち)、低反応ユーザー(一定期間中に1回反応があった友だち)がどの程度存在するのかをグラフにしています。
※Ponta LINE公式アカウント友だち全体には、メッセージ未開封者が含まれます。
各セグメントを相対的に比較したところ「美容・健康意識が高い」「ニュース・政治への関心が高い」「アルコール購入履歴あり」「医薬品購入履歴あり」「直近での転居実績あり」のセグメントにおいて、Ponta LINE公式アカウント全体(緑)の数値よりも低反応ユーザー(青)・高反応ユーザー(赤)の数値が高くなりました。
これらの結果から、例えば、Ponta公式アカウントの友だちのうち、これらのセグメントについては、配信しているメッセージがユーザーニーズとマッチしているのではないかと考察できます。
[考察例2]メッセージへの反応は良いのに友だち数が少ないセグメント
メッセージへの反応が良いセグメント群のうち、「美容・健康意識が高い」「直近での転居実績あり」のセグメントについては相対的に、Pontaアクティブ会員全体(黄色)よりもPonta LINE公式アカウント全体(緑)の数値が低くなっています。
ここから、「美容・健康意識が高い」「直近での転居実績あり」のセグメントでは、ユーザーのニーズとマッチしたLINE公式アカウント運用ができているものの、公式アカウントの認知や友だち登録のきっかけが足りていないのではないかと考察できます。
LINE公式アカウントの効果分析ならご相談ください
Pontaデータを活用することで、メッセージ配信に対して反応の高いセグメントを可視化できます。分析結果をもとに、御社のターゲットに合った高反応セグメントにのみメッセージを配信するなど、次回ターゲットの選定につなげることが可能です。
Pontaデータを活用して、LINE公式アカウントの運用を改善したい、より効果的なマーケティングに取り組みたい、そのようなご希望があれば、ぜひご相談ください。
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